ルセンティスの製薬会社が加齢黄斑変性症サイト開設 

ルセンティスを日本で製造販売するノバルティスファーマが、
加齢黄斑変性症啓発サイトをオープンしました。
 →加齢黄斑ドットコム(ノバルティスファーマ)

加齢黄斑変性症(AMD)は治療可能ともいわれていますが、やはり
早期発見が望ましい。
加齢黄斑変性症について知ってもらい、早期発見に役立ててもらうため
にサイトを作ったそうです。

このサイトは便利でよくできています。
症状のセルフチェックができるし、加齢黄斑変性症の治療が受けられる
全国の眼科施設の検索もできます。


■加齢黄斑変性症(AMD)の症状について

代表的な症状を文章と画像で説明しています。
人に説明するときに「ゆがんで見える」とか「視界の中心が見えない」と
言葉で言っても、見える人にはわかってもらえないのですが、写真で
患者の見え方を再現してくれているので一目瞭然です。

中心が歪む、中心が暗くなる、中心がぼやけたり不鮮明になる等の
代表的な見え方の例が掲載されています。


■セルフチェック

ここでは、アムスラーチャートというマス目で、見え方のチェックが
できるようになっています。
アムスラーチャートをダウンロードして印刷することもできます。

ほかに、日常生活で思い当たることがないかチェック項目がついて
いました。
例えば「段差がはっきり見えない」「ゴルフのプレー中に黒いホールが
2つ見える」など。


■眼科施設検索

便利だなと思ったのは、この眼科施設検索です。

加齢黄斑変性症(AMD)の保険診療が受けられる眼科施設を検索できる
ようになっていて、地図上で自分の住んでいる県をクリックすると、
さらに市や区で絞り込めます。

眼科施設の住所、電話番号、地図、ホームページのURLが載っています。
全部ではないかもしれませんが、全国の大きい病院は網羅されている
ようでした。
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緑藻遺伝子による視力再生の続報 

東北大学のチームが失明ラットに緑藻遺伝子を注入して視力を
再生したというニュース

どこかで聞いた覚えがあると思ったら、2008年に同様のニュースで
記事を書いているから、続報ということでしょうか。
網膜色素変性症に緑藻で視力回復

前回は、緑藻の遺伝子で視覚機能を回復できることはわかりましたが
どの程度の視力が出るかまではわかりませんでした。

今回は、緑藻の遺伝子を生まれながらに持つラットを作り出し、
緑藻の遺伝子が作り出す視力を行動学的に調べたそうです。

具体的には、ラットの網膜細胞を傷つけて失明させた状態で
縦じま模様が回転する小部屋に入れました。
その結果、模様の動きに従って首を振る様子が見られました。

網膜細胞は傷ついてるのに見えていたというわけですね。

緑藻の遺伝子を持つラットは、視細胞を壊しても神経節細胞が機能を補って
正常な状態と同程度の視力を持っていたそうです。
さらに明暗の差を見分ける能力は、正常時よりも高くなりました。

また、網膜が正常なラットに緑藻の遺伝子を注入して同じ実験をした
ところ、正常なラットと同様に首を振り、注入による悪影響は見られませんでした。

網膜色素変性症や加齢黄斑変性症での失明は、光を受け取る視細胞が
損なわれますが、脳に情報を伝える神経節細胞は正常な状態のままです。
光を受け取る機能を回復できれば、見えるようになるわけです。

東北大学の研究グループがやったのは、神経節細胞に緑藻の遺伝子を導入して
神経節細胞に視細胞の機能を兼務させることでした。

今話題のiPS細胞は、光を受け取る細胞自体を作りだす試みですが
こちらの方法は、残存する細胞に光を受ける機能を与える方法です。

大掛かりな手術はいらず、緑藻遺伝子を網膜内に運ぶウイルス液を
眼内に1回注入するだけです。

網膜色素変性症や加齢黄斑変性症で失明した人はこの方法で視力を
回復できるかもしれません。

ただし緑藻の遺伝子は青色しか感知できないらしく、緑藻遺伝子で
回復した目にはブルーの濃淡の世界が見えるのでしょうか。
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遺伝性の黄班変性症にES細胞治療の臨床試験 

遺伝性の黄班変性症患者に、ES細胞を使った治療の臨床試験をする許可を
求めているバイオベンチャーがあるそうです。

臨床試験の内容は、黄班変性症の一種「スタルガルト病」の患者の
眼球にES細胞由来の網膜細胞を注射して、網膜色素上皮細胞を補完する
というもの。

■「スタルガルト病」とは?

遺伝性の病気で、光を受容する網膜色素上皮細胞が失われて
視力障害を起こしたり、失明したりする病気。
現時点では治療法が見つかっていない。
通常、学童期から10代に矯正視力の低下をきっかけに発見されることが多く、
中心部が見えづらいと訴えることもある。
病気が進むにつれて黄斑部が萎縮して視力が低下する。


臨床試験の許可を求めている会社が行ったマウスでの実験では、
治療に効果があって副作用もないことを確認しているので
FDAの認可が出れば来年初めにも試験をはじめる予定だそうです。

ES細胞を使った臨床試験は、このほかにマサチューセッツ州の企業が、
加齢性黄斑変性症患者に同様の臨床試験の申請をするとか。

■日本の研究は?

日本でも2008年に理化学研究所のグループが、ES細胞から視細胞と
網膜色素上皮細胞を作るのに成功してますね。

網膜の再生治療に期待

理研はiPS細胞でも研究を続けると言っていたようですが、臨床試験は先を
越されたのでしょうか?
やはり予算が違うのでしょうね。
(それどころか削られそうだし)もうやだ〜(悲しい顔)


ところで、前の記事の中のES細胞とiPS細胞の性質のところを読み返して疑問が・・。

>ES細胞は他人の細胞なので拒絶反応の心配がある。
>iPS細胞で自分の細胞由来なら拒絶反応が出ないが遺伝性の病気には使いにくい。


今回アメリカのバイオベンチャー会社はES細胞を使っています。
スタルガルト病は遺伝性の病気だから、他人のES細胞を使うのでしょうが
拒絶反応はうまく解決したってことなんでしょうね。
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