眼科で行う検査 

病院では、どんな検査をするのでしょうか。
今回は眼科で行われる検査について書きたいと思います。

■視力測定
健康診断でおなじみの検査です。
一定の距離から「ランドルト環」というC字型の環や文字を判別できるかを調べます。

目の悪い人は矯正用レンズをセットしたメガネ型の器具を着けて測定します。

あのすごいメガネを付けた姿は見られたくないものです。

視野の真ん中が歪んだり欠けたりしていると、首を振ったり視線をずらしたりして
頑張って読み取らなければならないので、意外と疲れます。


■眼圧測定
これもおなじみの検査で、眼の硬さを測定するものです。
測定機械の前に座って顔を乗せ、目を開いて待っていると、シュッと空気がひと吹き
噴射されます。
空気が出るときに反射的にまばたきしてしまいますが、それほど不快感はありません。


■視野検査
見える範囲や視野の欠けているところが無いかを調べる検査です
計測機の前に座り、片目で中心の一点をじっと見つめて、まわりに光が見えたら
ボタンを押します。

両目の検査が終わるまで30分くらいかかりますが、中心から目をそらしてはいけないので、
だんだん目がしびれたようになってきます。疲れる検査です。


■散瞳(さんどう)(←検査ではありませんが)
次の検査の準備のため、目薬(散瞳薬)をさして瞳孔を開きます。
瞳孔が開くまで20分くらいかかります。
瞳孔が開くと、近くのものがぼやけて見え、光がまぶしく感じます。


■光干渉断層計(OCT)検査
眼底に弱い赤外線を当てて、網膜の断層画像を撮影する検査です。
計測機の前に座って台に顔をのせ、片目で画面中央の光点をじっと見つめ
撮影が終わるまで、まばたきをガマンしているだけです。

造影剤も使わず、眼にもさわらないので安全で痛みもありません。
まばたきをガマンしている間に、目がかわくような感じがあるかもしれません。

■スリットランプ(細隙灯)検査
機械の前に座り、台に顔をのせます。
向かいに眼科医が座り、患者の眼に光をあてて拡大して観察します。
まぶしいですが、痛みはありません。


眼底検査
眼科医が拡大鏡のついた懐中電灯のような器具で患者の眼に光をあて
目の様子を調べます。
これも痛みはありません。


■蛍光眼底検査
 腕から造影剤を入れて、目の奥の血管や網膜の写真を撮影する検査です。
この検査の前に、造影剤のアレルギーチェックがあります。
腕に少量を注射して、少し時間をおいて、皮膚の反応を見ます。

問題なければ、腕に点滴をして蛍光色素を注入し、強い光を当てて
眼底の連続写真を撮影します。

点滴した蛍光色素のおかげで浮かび上がった内部の血管をはっきり観察できます。
撮影の時間は10〜20分くらい。

私はアレルギー反応が強く出てしまったので、この検査はしたことがありません。
検査中に気分が悪くなる人もたまにいると聞きます。
経験者の話では、検査後しばらくは景色が色付いて見えるそうです。



病院によって検査機器の品揃えが違うので、もっと別の検査を追加する場合もあるでしょう。

病院の帰りは、瞳孔が開いているためまぶしく感じますので、昼間なら
サングラスを持っていくと重宝します。
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黄斑変性症の治療(萎縮型) 

いろいろと研究は進められているようですが、
残念ながら、黄斑変性症には決定的な治療方法がありません。

患者本人には大問題ですから、いろいろな病院に行ってみるのですが、
治療法が無いことに納得できず、歯がゆい思いをします。
医学が発達したといっても、治せない病気はまだ多いのです。

でも病院に行けば、進行を抑えてできるだけ視力を維持するために
現在できる治療方法を提案してくれます。
眼科医と相談して、自分の病状にあった治療法を選んで視力の悪化を防ぐことが重要です。


萎縮型(ドライタイプ)の治療

新生血管を伴わないドライタイプに関しては、積極的な治療は行われません。
循環をよくしたり、視細胞の機能を助ける薬を服用しながら経過を観察していきます。

一般に、進行が遅く視力の低下もゆるやかとされていますが、新生血管が
生えてくることもあるので定期的な検査が必要です。
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黄斑変性症の治療(滲出型−1) 

前回につづき、黄斑変性の滲出型の治療方法についてです。

滲出型(ウェットタイプ)の治療

新生血管ができて出血したり成分がにじんだりして悪さをしている場合は、
新生血管を破壊して、視力が下がらないよう治療していくことになります。

視力に影響する部分、特に黄斑部の中心にある中心窩(ちゅうしんか)とよばれる
最も重要な部分を傷めないような治療方法を選ばなければなりません。

病巣のある場所や状態に応じて、複数の治療を組み合わせたり、時期をずらすなどして
進行を抑えていきます。


■レーザー光凝固術
レーザーで網膜ごと新生血管を焼きつぶす方法です。
レーザーで焼いた部分は視野が欠けて見えなくなってしまうため、患部が
中心部から離れている場合に行います。

治療は椅子に座った状態で行います。
目薬で瞳孔を開き、点眼麻酔をした後、専用のコンタクトレンズを付けて
患部にレーザーを照射します。
レーザーをうった時に、ズーンと痛みを感じることがあります。
手術時間も短く、外来で受けられます。



■光線力学的療法(PDT)
腕の静脈から薬剤を注射し、患部に弱いレーザー光をあてて、薬の化学反応で
新生血管の活動を弱める方法です。

患部以外の組織にダメージを与えないとされ、中心部の新生血管にも使えます。
PDT治療を行う目安として、視力が0.5以下の人が対象となります。
1回だけで済むことはまれで、数回の治療が必要です。

PDT治療は椅子に座った状態で行います。
瞳孔を開き、10分間かけて腕の静脈にビスダイン(ベルテポルフィン)という薬を注射します。
注射終了後、眼に点眼の麻酔薬をさし専用のコンタクトレンズをつけ
ビスダインが新生血管に届くタイミングをみて患部にレーザーを83秒間照射します。
このレーザー光は発熱が少ないので、痛みはほとんとありません。

3か月後に再度検査をして、新生血管がまだ残っていれば追加治療を行います。
(1年に4回まで)

注意点として、PDT治療で注射した薬剤が体に残っている間に強い光に当たると
やけどのような症状になることがあげられます。

そのため初回の治療では、2〜3日の入院が必要で、退院後も治療5日目までは
強い日光を避けなければなりません。

日本では平成16年5月から保険診療ができるようになりましたが、対象になるのは、
「加齢性黄斑変性症」で「中心窩に新生血管がある」「50才以上の人」ということです。
入院費込みの費用は、3割負担で十数万円でかかるそうです。
→→目の入院手術概算費用(静岡市やなぎだ眼科様)


■経瞳孔温熱療法(TTT)
新生血管に弱い熱を加えて血液を固め、新生血管を枯らす方法です。
がん療法の応用で、赤外線のレーザーで42℃の熱を患部に照射します。

黄斑部の中心付近に新生血管ができてしまった場合にすすめられる方法の
一つで、網膜への障害が少ないので、繰り返し実施することができます。

しかし、視力を回復させることはむずかしく、進行をおさえるのが目的になります。

ごくまれに、新生血管が破れて出血したり、網膜が傷むなどの合併症がある
こともあるそうです。
照射時間は約1分と短く、痛みもありません。

TTT療法を行う目安としては、視力が0.5以下(0.6以下というところもあり)で
新生血管が中心窩に及んでおり、網膜下液がある場合ということです。

厚労省未認可の治療法なので保険治療はできません。
自己負担で7万円位かかるそうです。

→関連記事:PDT、TTTを実施している眼科病院

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