黄斑変性症ってどんな病気? −症状や特徴 

近視の強い私が、見え方がおかしいので眼科で診察を受けたとき
2つの病気が見つかりました。

1番目「網膜格子状変性(もうまくこうしじょうへんせい)」
2番目「黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)」

1番目は簡単に言うと「網膜に薄いところがある」ということで、
はがれないようにレーザーを打って一安心。

やっかいなのは2番目の方でした。


さて、あなたは黄斑変性症という病名を聞いたことがありますか?

黄斑変性症は目の黄斑という部分に異常が起こる病気で
視野の中心のもっとも見たい部分が見えなくなるのが特徴です。

「視野がちょっと欠けるくらい大したことないじゃない?」と思ったあなた、
明日からこんな症状が出たらどうでしょう?

 ・本を読みたいんだけど、読もうとしている字が見えない
 ・字を書こうとしたら、手元が見えなくてちゃんと書けない
 ・通販の申込書のマークシートやOCRの記入ができない
 ・映画を見にいったけど、俳優さんの表情がよく見えない
 ・地図で行き先を調べたいのに、目的の道の辺りがよく見えない
 ・自動販売機に入れる小銭がよく見分けられない
 ・表計算ソフトのマス目が歪んで見えるので気持ち悪い
 ・お化粧するときに眉やアイラインが書けない
 ・コンシーラでシミ隠ししたいのに、シミが見えない


生活が不便になると思いませんか?

まったく見えないわけではないので、日常生活はできますが
人に理解されず困ることもあります。

この眼病は欧米人に多く日本人には少ないといわれていました。
しかし最近は日本でも患者が増えたため、テレビや新聞で
とりあげられるようになりました。

主に中高年の病気といわれていますが、若くても近視の強い人に
発症した例もあります。

この病気にはいくつかタイプがあり、放っておくと失明にいたるケースもあるので
早期発見が一番です。

簡単にチェックするには、片目で見え方に異常がないか調べるといいでしょう。
ちなみに、私は表計算ソフトのマス目を見て異常に気付きました。

もし次のような自覚症状があったら、念のため眼科に行ってみましょう。

 ・物がゆがんで見える(変視症)
 ・見ている物の中心が欠ける(中心暗点)
 ・物がはっきり見えない


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黄斑変性症の種類 

「黄斑変性症」というのは、目の黄斑部が痛んでいるものすべてをまとめた呼び方で、
原因や症状によって色々な病名があるようです。

原因で分けると、加齢性、近視性、先天性などがあります。

 ■「加齢性黄班変性 (かれいせいおうはんへんせいしょう)」
 ■「近視性黄班変性性(きんしせいおうはんへんせいしょう)」
 ■「先天性黄斑変性症(せんてんせいおうはんへんせいしょう)」

(※他に「突発性」というのも見かけましたが省略します)


また、黄斑の変性の仕方によって、

萎縮型(いしゅくがた)」と「滲出型(しんしゅつがた)

という分類もあります。

徐々に組織が傷んで壊れていき、ゆっくり進行するのが「萎縮型」、
不良血管が生え、そこからしみだした成分や出血で視細胞を壊すのが
「滲出型」です。

「滲出型」の不良血管は「新生血管」と呼ばれていて、本来は入り込まない
場所に伸びてきたもろい血管です。

正常な血管ではないため、成分漏れや出血をおこしやすく、急激に視力低下を
まねくことがあります。

矯正視力で0.1以下というような重い視力障害になるのは「滲出型」が多いのです。


黄班変性の概要

上に書いた原因別の黄班変性の概要をまとめてみました。

■「加齢性黄班変性

・老化が主な原因と言われている
・中高年の男性に多い
・難病(特定疾患)に指定されている
・片目に発生すると、もう片方にも発生
・新生血管の有無で滲出型と萎縮型に分類される。

 ・「萎縮型」←別名「ドライタイプ」
  ・進行が遅く視力の低下もゆるやか。
  ・血管が生えてきて滲出型に変わることもある

 ・「滲出型」←別名「ウェットタイプ」
  ・新生血管が視細胞に入りこんで出血や成分漏れを起こし
   視細胞を壊す。
  ・進行が早い。


■「近視性黄斑変性症

 ・強度の近視が原因といわれている。
 ・若年者にも発生する。
 ・新生血管ができて出血や液漏れがあると視力が急激に低下する


■「先天性黄斑変性症

 ・遺伝子の異常が原因といわれている。
 ・若年者にも発生する
 ・組織が徐々に萎縮していき、視力が大幅に低下する。

原因は違えど、新生血管ができるとやっかいな感じです。
視力に関係ない場所ならまだいいのですが。

ちなみに、黄斑変性症の説明を読むと「失明にいたる」とよく書いてありますが、
黄斑変性症の失明は、矯正視力0.1以下ぐらいの「社会的失明」になることが多いようです。
光を感じない「医学的失明」ではありません。
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黄斑変性の自己チェック 

何の病気でもそうですが、黄斑変性症も、早く発見して治療をうけるのが
視力を保つコツです。

不安だからといって、すぐ病院というのはためらわれるので、まずは自己チェックを
してみてはどうでしょうか。

1.アムスラー・グリッドでチェック

自己チェックによく使われるのが、下の方にあるマス目の図です。
これはアムスラー・グリッドといって、見え方の異常を調べるのに便利です。

<チェックの仕方>
  ・メガネやコンタクトはつけたままで大丈夫です。
  ・1つのマス目の間隔が5mm程度に見える距離まで離れます。
  ・チェックは片目づつ行い、ゆがみや欠け、線に濃淡が無いかを調べます。
  ・片目をかくして中心の白丸を見つめて下さい。
  ・次にもう片方の目で試して見て下さい。 

amsler.gif

  どうでしょうか? きちんとしたマス目に見えましたか?
  黄斑変性症だと、例えば次のような見え方になります。

  ・線が波打ってゆがんで見える
  ・マス目の大きさが違って見える
  ・欠けているところがある
  ・色が違うところがある
 


2.前兆が無いかチェック

病気のはじまりは、軽い症状なので気にとめないことが多いのです。
最近、何か見え方がおかしいと感じたことが無かったか思い出してみましょう。

今思うと、私にはこんな自覚症状がありました。

 (1) かすむ、ぼやける。焦点があわない。
 (2) なんだか暗い。
 (3) 片目で、何回か素早くまばたきをすると影が見える
 (4) 残像がいつまでも残っている
 (5) 電灯を見るとまわりに虹のような輪が見える
 (6) 暗い所で、ぴかっと光が見える

(4)から(6)は黄斑変性の自覚症状ではないのですが、
(5)は緑内障、(6)は網膜剥離の前兆である場合があるので、用心するに
越したことはありません。

自分の目の見え方がいつもと違っていないか注意し、何か変化がみられるときは
病院で検査を受けてましょう。
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