シロリムス(ラパマイシン)を眼疾患治療に 

シロリムス(ラパマイシン)製剤を眼疾患の治療用に開発・販売するため
日本の参天製薬とアメリカのマキュサイト社が契約したというニュース
ありました。

シロリムス製剤はウェット型の加齢黄斑変性や糖尿病黄斑浮腫などの
眼の病気の治療薬になる可能性があると書いてあります。

ウェット型の加齢黄斑変性および糖尿病黄斑浮腫の患者を対象にした試験で、
網膜の形態や視力に改善が見られ、安全性も確認できたそうです。

目をひいたのは、シロリムスの投与方法です。
結膜下注射、硝子体注射のどちらの方法でも効果が見られたと
なっています。

硝子体注射は、眼球の中までぶすりと針をさすので、高度な技術が必要で、
患者の負担も大きい方法です。

それに対し、結膜下注射は白目(結膜)の薄い膜の下に注射するので、
硝子体注射よりも患者の負担が少なく、眼の組織の障害も少ないそうです。

結膜下でも硝子体内でも同じぐらい効果が見られるなら、
負担が軽い方法を選びたいと思うでしょう。


■シロリムス(ラパマイシン)とは

シロリムス(ラパマイシン)はイースター島で最初に発見された天然の抗菌物質。
強い免疫抑制作用があり、細胞の増殖を抑える働きもあるとされています。

アメリカでは、腎臓移植患者の拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤として
FDA(アメリカ医薬食品局)に認可されています。

また、シロリムスを使った「サイファーステント」は日本でも
認可済みで治療に使われているそうです。

狭心症などの治療で、狭くなった血管を広げるためにステントという
金属性の小さなチューブ状の筒を入れる場合があります。

「サイファーステント」は表面にシロリムスを塗ったステントで、
シロリムスを塗らないステントに比べて血管が再び狭くなる「再狭窄」が
起こりにくいと言われています。


■今後の予定

現在、糖尿病黄斑浮腫の患者を対象に第2相臨床試験が行われています。

ウェット型の加齢黄斑変性患者を対象にした試験は、今年(2008年)の
第2四半期に行うよう準備しているということです。


アバスチンなどのVEGF阻害剤は新生血管だけを叩くと聞きましたが
「免疫抑制剤」はどういう性格の薬なのでしょうか?

関係ない組織を叩いたり、細胞の正常な営みを邪魔することがないか
試験の結果に注目しています。


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