iPS細胞の網膜再生 10年後の目標 

iPS細胞の網膜再生治療の目標について書かれた記事を見つけました。
理化学研究所の網膜再生医療研究チームリーダー・高橋氏のインタビュー記事です。

■iPS細胞の網膜の再生治療の目標

記事によると、網膜再生研究者の現時点での目標は
「矯正視力で0.1程度の視力を得ること」だそうです。

網膜の再生ができればよく見えるようになると思われていますが
そんなに簡単ではないのですね。

また、iPS細胞での網膜の再生治療の可能性については
「10年後に光を見せ、20年後には人工網膜を超えたい」
と言っています。


■人工網膜とは

人工網膜は、体内に人工感覚器を埋め込んで、網膜に残っている神経を
電気刺激して視覚を回復させようという、いわば「電子の目」。

アメリカの研究チームが「アーガス2」と名付けられた
人工視力装置の臨床試験を開始したという記事が今年の3月に
読売新聞に掲載されていました。


■人工網膜の10年後

人工網膜研究者は「10年後には文字を読ませたい」と言っているそうです。

計算上、人体に埋め込む電極を1000本まで増やせば、人の顔や文字が
判別できると言われています。

臨床試験が始まった「アーガス2」の電極の数は60本。

もし本数を増やしてすむ話なら、10年後には目標を達成できそうです。


■万能細胞の網膜再生研究は始まったばかり

かたや、万能細胞での網膜再生の研究は、今はまだES細胞やiPS細胞から
視細胞ができたという段階です。

クリアしなければならないことも多く、すでに試験段階まで進んでいる
人工網膜を追い越すのは大変なことでしょう。


■過剰な期待をする前に

最近、iPS細胞の研究成果が強調されすぎて、過剰な期待を抱く人も
いますが、再生医療が現実のものになるまでにはまだまだ長い時間を
要することを理解して欲しい。

そして、新しい治療を待つばかりでなく、ロービジョンケアを活用して
現在ある視力を有効に使って欲しいと結んでいます。


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