VEGF Trap-Eyeとルセンティスの比較試験 

加齢黄斑変性症の治療薬 VEGF Trap-Eye の第V相国際共同治験(VIEW2)が
始まり、日本も参加するというニュースがありました。

この治験はヨーロッパ、アジア太平洋地域、日本、ラテンアメリカの
200超の施設で行い、約1,200人の患者を登録する予定だそうです。

治験の説明を読んでみると、加齢黄斑変性症治療薬として発売されている
ルセンティス(ラニビズマブ)との比較も含まれています。


■VEGF Trap-Eyeとは

VEGF TRAP-Eyeはアバスチン(ベバシズマブ)と同様、VEGFを中和して
効果を発揮する薬で、硝子体に注射して使うそうです。

VEGF(血管内皮細胞増殖因子)は、新生血管の増殖に関与するタンパク質です。

VEGFの働きを抑えれば、血管の異常な増殖や出血も抑えられるので
ウェット型の加齢黄斑変性症のような新生血管が原因の眼疾患の治療に
使えます。

VEGFには7種類の因子がありますが、アバスチンはVEGFのうちVEGF-Aに結合し、
VEGF Trap-Eye は、VEGF-A、PIGF、VEGF-B に結合します。

アバスチンから眼の治療薬のルセンティスが作られたように
VEGF Trap-Eyeのもとになったのはガン治療薬VEGF Trap(アフィリベリセプト)と思われます。

2007 年10 月に発表されたVEGF Trap-Eyeの第II相試験の結果によると、
VEGF Trap-Eye投与から12週間後に、網膜の厚さが減少し視力の改善が
認められたそうです。

また、硝子体注射で通常見られる以外の合併症も観察されませんでした。
 →VEGF Trap-Eye 第U相臨床試験の中間解析結果


■第V相国際共同治験(VIEW2)について

VEGF Trap-Eyeの投与量・投与間隔の異なる3つのグループと
ルセンティスを投与するグループに分けて薬を投与します。

1 年後に、VEGF Trap-Eyeのグループと、ルセンティスのグループの
比較を行うそうです。

2 年目は、患者への効果を見ながら投与間隔を調整するとのことです。


■日本での治験情報

日本ではどこの医療機関でやるのか気になるところです。

臨床試験の情報公開は法令で制限があるため、医療機関名や
参加方法は、残念ながら公開できないそうです。

臨床試験情報で、今回の治験の対象者の選択基準を見ると
ウェット型の加齢性黄斑変性症で、50歳以上の人が対象です。

また、矯正視力、病変部の状態にもいくつか条件があります。

対象の眼にすでに黄斑変性症の治療・手術経験がある人や
妊娠・授乳中の女性は除外されるそうです。

近視は眼病のもと -目次 | TrackBack(0) | VEGF(血管内皮増殖因子)阻害剤
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/96457024
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。