黒い輪は飛蚊症だった 

前回の記事で出てきた飛蚊症(ひぶんしょう)の話です。

ご存知のように、飛蚊症は、何も無いのにゴミや糸くずのようなものが
見える症状として知られています。

目を動かすとゴミも動くように感じ、手ではらっても消えません。
ちょうど目の前を蚊が飛んでいるようなので飛蚊症という呼び方に
なったそうです。

飛蚊症で見えるものとしてよく例にあげられるのは、糸くず、煙、ゴミ、
髪の毛、虫、粒々などです。
そのため、飛蚊症で見えるのは、小さいものだけだと私は思い込んでいました。

ところが、後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)の後では、
大きな黒い輪のような飛蚊症が認められるそうです。

私の片目の視界には、邪魔な黒い輪が陣取っているのですが、
教えてもらうまで、それが飛蚊症とは知りませんでした。


飛蚊症は、硝子体(しょうしたい)のにごりが原因と言われます。

硝子体は眼球を満たしているどろりとしたゼリーのようなもので、
外から入ってくる光の通り道にあるため、にごりがあると網膜に
影がうつってしまうのです。

明るいところで白いもの(壁や雪原など)を見ると目立つので、ふだん
暗いところでは気がつかない場合があります。

硝子体がにごってしまう原因には次のようなものが考えられます。


■生理的なもの

 胎児の時に眼球を作った血管の名残が硝子体の中に残っている人がいる
 そうです。それ以上ひどくなることはありません。


■出血

 目の中に出血した血液が硝子体の中に入って飛蚊症の原因になります。
 硝子体は血管がなく循環が悪いところなので、吸収されるまで時間がかかります。


■炎症

 細菌感染やアレルギーで起こった目の炎症が原因で硝子体がにごること
があります。
 炎症を抑えないとひどくなるので治療が必要になります。


■老化

 加齢によって硝子体の状態が変化し、不透明な線維が増えたり、硝子体全体が
 縮んだりしてきます。

 やがて、硝子体を包む袋が網膜から離れる後部硝子体剥離が起こります。

 後部硝子体剥離では、網膜とくっついていた部分が輪の形をしているので、
 1つの大きな黒い輪のような飛蚊症が出ることがあります。

 硝子体が網膜からはがれた時にくっついてきた組織のかけらも
 飛蚊症のもとになります。


■強度近視

 強度近視の人は、後部硝子体剥離が普通より早くおこりやすいといいます。


後部硝子体剥離で起こる黒い輪のような影は、次第に崩れて、いくつかの
小さなかけらになり薄くなっていくと聞きました。

黒い輪が本当に飛蚊症からきているものなら、いつかは薄くなるはず。

でも、網膜がむくんで盛り上がっているのが原因なら、むくみを
解消しないと黒い輪は消えないでしょう。

考えられる原因を一つずつ取り除いて、少しでも視力を取り戻したい。

よく眼底検査で眼科医に「硝子体の状態が良くない」と言われますが
意味するところは、風呂水みたいにゴミだらけということでしょうか?

想像すると憂鬱です。

自分できれいに洗えるなら苦労しないのですが。。


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