本当に必要な視力 

生活するのに必要とされる視力はどのくらいあればいいのでしょう?

視力は良ければ良いほどいいにちがいありません。

一般的な視力検査で測定しているのは、「遠方視力」というもので、
目安にされる視力は1.0ではないでしょうか。

1.0という視力は、1キロ先にある30センチ幅の目標を見わける能力が
あることを意味します。

この数字はどこからきたのでしょうか?

日本が遠方視力に関心を持ったのは、第一次世界大戦のころといわれて
います。

戦争で銃を上手に使うためには、遠くにいる敵を狙って倒す視力が
必要でした。

銃の射程距離は1キロメートル、目標になる敵の胴体の幅が30センチとして、
視力1.0という遠方視力の基準ができました。

銃で敵を倒すのに必要な視力を持つ兵士を集めるため、軍の徴兵検査の
基準として使われたのがこの数字なのです。

それ以来、日本で視力といえば遠方視力で、1.0を基準にするのが
定着していったそうです。

果たして現在はどうでしょう。

1キロ先にある30センチのものを見分ける能力を必要とされることは
あまりないのではないでしょうか。

テレビやパソコンなど、遠くを見るより、近くを見ることが多い最近では、
視力が良すぎるとかえって眼が疲れたり、頭痛や肩こりに悩まされる
ことさえあります。

視力には、遠方視力のほかに、「近方視力」というものもあって、
こちらは本や新聞など手元の文字を見る能力です。

今は、年令に関係なく近くのものを見る時間が長いので、近方視力の方が
より重要かもしれません。

近方視力の検査は近方用の視力表を使って測定します。

老眼の検査のとき以外は測る機会はないそうで、私はまだ測ったことは
ありません。

遠くが見えれば近くも見えると思いがちですが、近くを見るには
焦点合わせや、両眼の調整機能などが必要になります。

そのため、遠方は見えても近方がよく見えない場合もあるそうです。


目の病気になった患者は、
「遠くは見えなくてもいい。せめて新聞や本が読みたい」と望む人が
多いと聞きます。

私は近視性黄斑変性症の患者ですが、やはり同じ気持ちです。

車の運転やスポーツや旅行はあきらめてもいい。
体は生きていけても、本やパソコンなど文字の情報なしで生活するのは、
どれだけ味気ないことでしょうか。

もちろん耳からも情報は得られますが、今までの長い習慣もありますから
急にあきらめられるものではありません。


日常生活では、両眼での視力が0.7〜0.8もあれば困ることはないと
されていて、自動車の運転免許証で必要とされる視力も0.7ですね。

普通の人は、700〜800メートル先のものが見えれば問題なく
生活できるでしょう。

私の場合は、そこまでの視力は望むべくもないので、
眼鏡をかけて本が読める視力(0.3くらい?)が、本当に必要な
最低限の視力かと考えています。


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