黄斑変性症の治療(滲出型ー2) 

レーザーを使った治療に続いて、黄斑変性症のその他の治療法を調べてみました。

1.薬物療法

ステロイド剤や新生血管の活動を抑える薬を目に注射して、進行を抑えることを
目的とした治療です。
新生血管が中心窩に及んでいる場合の選択肢の一つになります。

注射する場所は、硝子体(しょうしたい:眼球の中の透明のゼリー状の組織)の中、
もしくは白目の下です。

目に注射をするため、まれに皮下出血、感染症が起こる可能性があります。


■アバスチン(ベバシズマブ)注射

アバスチンは抗がん剤として開発され、日本でも2007年4月に大腸がんの薬として
承認されました。

アバスチンを眼内に注入すると、網膜のむくみが軽くなったり新生血管の活動を弱める
効果があることがわかり、眼科領域でも使われるようになってきました。

現在、大学病院のほか一部の眼科医院でも取り入れられているそうです。

今のところ大きな副作用の報告はないと聞きますが、認可されていない治療なので
効果や安全性の検証がまだ十分でないことを承知しておく必要があります。

注射は、眼の周りをよく消毒して局所麻酔をした後、黒目から少し離れた白目に
細い針を入れ、薬を硝子体内に注射します。

人によりますが、麻酔をするのでそれほどの痛みはありません。

治療の時間は20分位なので、外来で受けられます。
薬の効果は1〜2ヶ月くらいで、再発したら再度注射をすることになります。

(※当初、効果は2〜3ヶ月と書きましたが、もっと短いとのことなので訂正しました。)

費用は、私が受けた病院では検査と注射で約7000円でした。(3割負担)

関連記事:
 ・アバスチン注射の体験記事
 →アバスチン注射
 →アバスチン注射の効果
 →アバスチン注射2回目


ケナコルト(トリアムシノロン)注射

ケナコルトはステロイド剤で、新生血管から液体成分がしみだすのを減らし、
むくみを軽くすることが知られています。

薬の効果は、白目の下への投与で約3カ月、硝子体注入で半年程度とされ、
再発した場合は再度注射をすることになります。

注射は眼の周りを十分に消毒し、局所麻酔をしたあと、細い針を使って
白目の部分から薬剤を入れます。

注射液には白い粒が含まれているので、目の中に広がると薬の粒が
影のように見える状態がしばらく続くことがあります。

ケナコルトはステロイド剤なので、副作用で眼圧が上がったり、白内障が
悪化する場合があるため、術後は十分な管理と注意が必要になります。

入院の必要はなく、外来で受けられます。
痛みに関しては、白目の下に入れるのは痛くないそうですが、硝子体内に
入れる場合は不快感があります。

費用は3割負担で2〜3千円という話と、1万円位という情報がありますが
本当のところは、かかり付けの病院に聞いてみて下さい。

 →関連記事:眼科病院リスト

参考までに、硝子体注入の場合、注射だけで約6000円です。(3割負担の場合)
それに薬代や診察料、検査代等が加算されると思います。



2.手術療法

■新生血管抜去術

網膜を小さく切り、そこから新生血管を引っぱり出して取り去る手術です。

新生血管が中心窩にある場合にも行われることもありますが、手術によって
組織を傷つける危険性があります。

手術後の視力の回復があまり良くないため、最終段階に近いわずかな症例に
しか行わないようです。


他に、中心窩の網膜を新生血管から離れた場所に移動させる手術もありますが、
現在はほとんど行われていないそうです。


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